ここでは、学習コンサルティングで実際に交わされたやり取りの例を掲載します。学習コンサルティングのサービスについては「学習コンサルティング」をご覧ください。
文系受験生A君の例
京都大学の文系学部志望の高校3年生です。
B.F.S.が抱える京大生の先生です。
モチベーションについて
最近の悩みとして勉強はしてはいますが死ぬ気でするくらいのモチベーションが上がりません。
モチベーションを高く保つことは非常に難しいものです。私もそうでした。それ故に、それに対する工夫は意識してしなければなりません。例えば、
しかしながら、これは近くに住んでいなければ滅多にできる事ではありません。②そこで、パンフレットに目を通す。という事も1つの手です。私は毎朝5時30分に起きておりました。しかし、時としてどうしても勉強机に向かいたくない時もありましたが、毎朝そのパンフレットを見てモチベーションを上げることを日課にしておりました。
③他にも、いつもと違う場所で勉強をする事もおすすめです。A君の場合は現時点では塾に通われていないとのことですから、例えば、図書館に行って見ることや、カフェに行ってみることで、いつもとは違う雰囲気の中でモチベーションを高める事も可能かと思います。
④また、私が受験において意識していたことは、『不合格になった時に人生がどう変わるのか』ということを常に考えていました。もっと言うと、その先の人生予想を図に書きおこして行きました。すると、当時の私の予想では、どうしても避けたくなるような未来が待っている予想になったのです。これを書き出すことによって、嫌でも受験をせざるを得ない状況を作り出しておりました。
以上4点が私なりにモチベーションを高めるよう意識して行っていたことです。特に4つめは普通人が目を背けたくなるような結果が現れるが故に、あまり多くの人が実行しない方法なので、おすすめです。是非行って下さい!
一喜一憂しない為にはどうすれば良いか
悪い時は落ち込み、良い時は勉強をしなくても良いと思ってしまいます。どうすればいいですか?
模試で一喜一憂してしまう、その事自体を本当に無くすことは、正直非常に難しいことだと思います。悪い時→落ち込む、良い時→喜ぶ
このこと自体は、人間である以上、当然の行為と言えます。では、なぜ『一喜一憂』することが、良しとされないのかについて、改めて考えてみましょう。
❶ 悪い時 → 落ち込む
本当に避けるべきことは、『ただ落ち込むだけ』と言うことです。悪かったから、落ち込む。それで終わり。この事が一番避けるべき事なのです。
模試が悪い時に必ずしなければならない事は、下の3つです。
①模試の日までの計画の修正
②模試当日の動きの反省
③上記2つを踏まえた上での新たな計画・戦略の再構築
この3つを、例え成績が悪くてもこなしさえすれば、とことん落ち込んでも、泣いても良いと思います。
悪くても落ち込まないメンタル作りをする事は、修行僧でもない限り不可能です。悪かった時に、素直に感情が揺さぶられる自分を否定するのではなく、とことん落ち込んだ後に『冷静になって①〜③の事をこなす』事が何よりも大切です。
❷ 良い時→喜ぶ
これも、人間として素直な感情の表れであり、否定する必要はありません。むしろ、この『喜ぶ』ことを目標にして、人は頑張るのですから。
さて、模試が良い時に、多くの人が陥りがちなミスは『自分が満点だと思い込む』事です。
模試が良い時、この人は、なんのミスもなく全教科満点でしょうか?答えは言うまでもありません。その良い点数の陰に隠れて、多くのミスも息をしているのです。
受験は『自分が解ける問題を増やしていく』ある種のゲームです。間違っても、『既に解ける問題に対して満足する』ゲームではありません。
良い点数を取り続ける人の特徴は、常に自分の間違いに向き合っている人です。そして、自分が正解してる問題には興味の無い人です。
出来なかった問題に対して『何で?』と純粋に疑問を持ち、『なぜ自信を持ってこなして来た計画にも関わらず、自分は間違えてしまったのか⁉︎』と不思議に思うことです。
点数が良かった時に、その自分の結果には喜びつつも、間違えた箇所もあることを忘れずに、❶と同様に、計画の修正などを行いましょう。
❸ 人と比較すること
これ自体も、何も悪くありません。むしろ、その考え方は非常に大切です。
何故なら、受験は他者との戦いになるからです。大学は合格者数を決め、上から点数の良い人を合格にしていきます。みんな頑張ったから、みんな合格にしてあげる。こういった評価の仕方を取っていません。つまり、常に他者の点数を意識して、もっと言うなら、偏差値はあまり気にしなくても良いです。志望者の中で、自分は何位なのか、といった、相対的な自分の順位を常に意識しましょう。
私は、目の前にいない存在すらも意識するようにしていました。例えば、同じ教室にいる全員が休憩をしていたとしましょう。その時、自分も休憩をしている場合、みんなもしているから差は付いていない。と感じる事が普通ですよね。
しかし、よく考えて下さい。あなたのライバルは、教室の外の方に沢山いるのです。同じ教室にいるライバルは、せいぜい50人程度です。一歩教室を出ると、隣の市にも、県にも、はたまた海外にもいます。
目に見えていないライバルがゴマンといる事を常に頭の中に入れ、ライバルに負けない!と強い気持ちを持っていることは非常に勝つためには大切な考え方です。
❹ まとめ
つまりは、一喜一憂それ自体は悪くありません。それは人間の素直な心の動きです。これを止めようとすれば、そもそも、大学合格自体する意味があるの?と哲学的な疑問を抱く結末を迎えてしまう可能性もあるでしょう。
その感情を押し殺すのではなくて、冷静に自分の結果にきちんと向かい合う事が出来ているのかの方が大切です。
また、ライバルや他者を意識するからこそ、自制心が働き、やる気の原動力となるのです。
理系受験生Sさんの場合
京都大学理学部志望の高校3年生です。
B.F.S.が抱える京大生の先生です。
戦略的な受験とは?
戦略的な受験とは、具体的にはどんな感じでしょうか?
現役での合格を可能にする『戦略』についてご説明します。まず、『戦略的な勉強』の対義は『考えもなしに闇雲に勉強をする』です。つまり、後者のような勉強になると、合格が遠のくと言うわけです。
では、戦略的とは具体的に何なのか?
分析することは、大きく分けて2つです。外部環境と内部環境です。
❶ 外部環境
a.志望校
b.受験環境
まずは志望校について徹底的に調べましょう。調べるべき事は、センター試験も含めた各教科の配点。そして出題傾向です。これによって倒すべき敵を知りましょう。
次に、自分を取り巻く受験環境です。言い換えると、自分の受験において、自分を助ける武器は何があるのかという事です。それも様々です。人によっては予備校であったり、人によっては添削指導であったり、はたまた学習コンサルティングであったり…。自分が利用できるものを整理していきましょう。
❷ 内部環境
c.自分の実力
d.自分のやる気
倒すべき敵と、自分を助ける武器の分析は出来ました。次は、敵を倒し武器を扱う自分自身への分析です。
まずは、じぶんの実力を分析しましょう。ここでは、得意と不得意を明らかにします。さらには、好きな教科と嫌いな教科も明確にしておきましょう。得意と好きは別です。
最後に自分のやる気やモチベーションの確認です。自分は『合格の為』に『どこまで犠牲に出来るのか』を明確にするのです。つまりは受験における自分へのルール作りです。ここが曖昧になってしまうと、だらだらと携帯を触ってしまったり、友達と遊んでしまったりします。どこまでを犠牲に出来るのかを明確にして、受験中のルール作りをしてしまうのです。
ここまで分析できれば仕上げです。以上よりa-dまでの事を分析出来ました。これらの分析結果をもとに、自分なりの受験計画を立てます。長期から作り、中期、短期と細分化しましょう。
これによって、何も考えずに無計画なまま受験を続ける事をやめて、より合格の為に向けられた『戦略的』な受験になるのです。
ちなみにですが、基礎学習は非常に大切です。私の経験上、基礎学習を疎かにした上で、過去問演習ばかりに走ってしまうと、土台のしっかりしていないフラフラな実力になってしまいます。従って、秋口までは『過去問に走りたくなる気持ち』を抑えて、基礎学習を徹底的に行いましょう!過去問演習は、基礎学習さえきちんとしていれば、10月以降からでも十分に間に合います。ただし、京大のレベルを知る目的のために、この時期から定期的に過去問演習をする事も必須です。
落ちた時のことを考えて感じる不安への対処
落ちた時のことを考えると不安になって勉強に手をつけられない時があるのですが、どうすれば良いですか?
受験期間、私は一瞬たりとも不安から逃れる事が出来ませんでした。落ちたらもう1年この苦しい生活が待ち受けているのか…落ちて違う大学に進む事になったら、自分の人生は狂ってしまうのではないか…。いつもこういった事が頭の中で巡り巡っていました。この時私は2つの選択肢を考えました。
2.不安を消し去ることを諦めてペンを動かす。
1を選んだ場合、その瞬間は不安を忘れられる。しかしよく考えると、それは一瞬だけであり、明日も明後日も同じ不安が来る。となると、不安になるたんびにこの解決法を取っていたら、勉強に手をつけられなくなる。え、そもそも俺の不安って、大学に落ちることやんな?不安から逃げる事が、結局、不安が現実になる方向に向かって走ってる事になるんじゃないのか…。こう考えて2の選択肢を取りました。
2を選んだ私は、不安を拭い去ることを諦めました。よく考えて見ると、この不安はあと数ヶ月で終わる。不安の中身=不合格から遠ざかる為には、今勉強するしかない。不安のまま勉強をすると、気が気じゃない時だってありました。しかし手は休めませんでした。どうしても、不安が募る時は、15分だけ音楽を聴きながら、エナジードリンクを片手に散歩なんかもしてみました。これはお勧めです。しかし結局、不安とどう付き合うのかを考えるにあたって、自分を良い方向に導くのは、不安と正面から向き合う事でした。その経験は、試験中に活きました。二次試験の数学で、ほぼ全ての問題が分からないとなってしまいました。しかし、普段から不安と友達だった私は不思議にも冷静さを保つ事が出来ました。つまり、数学以降の試験で悪影響が出ること無く、普段通りの実力を出し切る事が出来たのです。いざ結果を見て見ると、周りの合格者もほぼゼロ点ばっかり。実は、かなり難化した年であったのです。あの時、不安に負けてしまい、その後の試験にも影響が出ていたら、おそらく合格点は取れていなかったと思います。
不安と友達となれるように、逃げる事なく勉強を続けることが、最終的に不安を晴らす最良の方法だと感じました。
成績の伸び悩みとモチベーション低下について
校風と通ってる学生さん方の性格などからここに行きたい、と思いました。
ただ志望が早すぎたのもあり、現実ではそのために何かした、と変わったわけではありませんでした。またその頃位から難しさからか学校での勉強に少しずつ遅れていき、学校のテストも模試も、思うように点数が取れなくなりました。成績はそのまま停滞を続けています。勉強法や塾に行く、勉強場所を変えてみる、など、色々試しましたが思うように成績が出ない。そんなこともあってからか、勉強してても意味がないのでは、これで本当に受かるのか、と悩んでしまいます。判定は高1夏に1回Aを取った後は全てEです。成績が出ないから楽しくない、だったら成績を出すために努力しなきゃいけない。だけどどうせ…という意識が集中を阻害し、やる気も低下していきました。京大に対するモチベーションも、関東住まいなのでなかなか行けず、大学に実際行ってモチベーションを上げることもできません。以上、こんな状況です…
あと半年と短くなってしまいましたが、自分のためにも、家族のためにも現役合格をしたいのです。
だからお願いです。
何か助言を頂けないでしょうか。
いえいえ!
受験の悩みは、短い言葉などでは綴れません。お気になさらず。Sさんの言葉で今の想いや現状を打ち明けて頂き、有難うございます。京大に惹かれるお気持ち。それとは裏腹に、思うように成績が出ない現状。そのもどかしさとやるせなさは、痛いほど分かります。少し長くはなりますが、私の経験談と共に、私なりの助言をさせて頂きます。
しかしながら、私は現役で合格する事が出来ませんでした。当時の私の成績は、悲惨なもので、偏差値で表すと合計で30台。教科によっては20台なんてのもありました。リスニングに関しては偏差値『7』でした。恐らく、偏差値を80取るよりも難しい数字だと思います。笑
高校内でも、コース振り分けテストに失敗し、国公立進学コースではなく、付属大学への内部進学コースに振り分けられました。
まさに、京大を目指すべきではない成績の受験生でした。しかしながら、唯一、誰にも負けていなかった自分の強みがありました。
それは、
『京大への想い』でした。
当時の私は、何か口では言えない、ある種の強迫観念のようなモノに突き動かされていました。正常な精神では、偏差値20台の私は、京大を目指すことなんてなかったはずです。
そんな、おバカな受験生の私も、蓋を開けてみれば『憧れの京大生』になっていました。しかしながら、これを可能にしたのは、自分の才覚ではありません。紛れもなく、『京大への想い』でした。
今振り返ると、京大に合格する為には、2つの要素が必要であると分かりました。そして、その2つを理解しさえしていれば、上でお伝えしたように、今の成績には関係なく、来年の春には京大で入学式に参加しているはずです。
その2つは
① 想い=モチベーション=やる気
② 戦略=計画
です。
現役生当時の私は①は備わっていたものの、②を欠落しておりました。極端に言うと、やる気満点で、漢字ドリルをこなしまくっていたようなものでした。
やる気があっても、合格までの最短ルートを走っていなければ、現役で合格する事は、やはり難しいです。
しかしながら、本当に難しいのは、②ではなく①なのです。②に関しては、私をはじめ、合格を手にした京大生、つまりは『合格の仕方を知っている』京大生からその方法を聞けば良いだけなのです。
しかしながら、モチベーションややる気に関しては、人から言われて持てるものでもありません。
しかしそのきっかけ作りに関しては、私も提供出来るかもしれません。
例えば私のような成績でも受かった奴がいる、ということはSさんにとっても勇気が出たエピソードになるかと思います。
また現役生で合格している友人の多くが、現役生の模試はほとんどE判定だったという人が非常に多いです。
意外にも、現役生で合格する人の多くは、本番で初めて高得点を取ったと言う人がかなり多くいます。なので、今現状の成績はそれほどお気になさらないで下さい。
また特にSさんの場合は、理系を目指されているかと思います。文系では、苦手科目が無いことが合格する為の条件ですが、良く理系の方に聞くのは、得意不得意がはっきりとしているという事です。
勿論、理想は全ての教科が得意科目である事が望ましいですが、こと理系入試においては、国語や英語がそれほど良くなくても、理系科目に少し偏る配点から、理科と数学が得点源となって合格する例も多々あります。
例えば、私の知ってる限り、センター試験を8割切っても合格しているは人もいます。中には、センター国語で90/200点といった強者もいます。
つまり、勉強の作戦次第で、残りの期間で『合格点を取る』ことは十分に可能なのです。
かなり長くなりましたが、現状の成績なんて気にしなくて良いんだよ!という参考例はまだまだあります。
モチベーションの上げ方は、様々であり、環境を変えることも1つですし、実際に京大生の話を聞くことも1つです。自分に合った上げ方を見つけるまでは、すぐにはいかないと思いますが、私も是非協力して見つけたいと思います!
この長文が、少しでもSさんの背中を後押しするものになることを願います。
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