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偏差値80の京大生が解説!受かる共通試験対策と落ちる共通試験対策

この記事を書いた人
木村

保護者様、受験生の皆様
いつもB.F.S.の受験記事をご覧いただき誠に有り難うございます!
今回の記事ではタイトルの通り、共通テスト対策についてお話したく思います。
共通試験本番が残り1か月半となり、受験生の多くは「共通試験の対策をやらねば」と感じているかと思います。ただ闇雲に過去問を解いているだけでは、効率的かつ戦略的に共通テスト対策を行っているライバルに淘汰されてしまいます。
そこで、この記事では本当に成績の上がる(本番で高得点を取れる)共通テスト対策について解説します

筆者について

宅浪(=予備校に通わず自宅にこもり独学)で京大に合格した経験を持つ。宅浪時代には偏差値80を出し、京大オープン/実戦模試では常に冊子掲載者(=A判定上位)となる。その後、自身の経験を多くの受験生に伝えるべく受験指導のB.F.S.にて家庭教師や学習コンサルタントとして受験生の戦いをサポートする。
過去の記事:偏差値30だった僕が「実行力」で掴んだ夢

目次(クリックで該当箇所へ移動)

共通試験対策の目的

ではまず共通テストの対策をする意味について考えてみましょう。
ズバリ!共通テスト対策は共通テストで目標点を取るために行います。「お前は何を当たり前なこと言ってるんだ」こんな声が聞こえてきますね。そうなんです。これは当たり前なことなのです。しかしながら多くの受験生がこの当たり前を忘れてしまっているのです。当たり前なことを忘れてしまい、共通テストの対策にまるでなっていない日々を1、2か月が過ごし試験当日を迎え、案の定、撃沈しているのが現実です

悪い例

この当たり前なことを忘れてしまっている受験生がやりがちな共通テスト対策について紹介します。1つでも当てはまっているあなたは、お口チャックで続きを読んで下さい。

  1. 本番の試験時間を度外視して問題演習を行っている。特に試験時間をオーバーしている例。
  2. 分からなかったらすぐに答えを見て解いている。
  3. すきな教科だけ解き、苦手だったり嫌いな教科は解かない。
  4. 問題を解き終わった後、答え合わせをして得点を確認し一喜一憂して終わり。その結果に対しての分析を行わない。
  5. 問題をただひたすら解き、作戦を立てることは一切しない。

上記1~3に当てはまる人はほとんどいないかなと思います。ただ4と5については多くの受験生が無視しがちなポイントです。しかしながら試験対策の核心はここにあります

過去問演習とは

そもそも過去問演習とは、①問題を解き②傾向をつかみ③自身の弱みを理解し④その対策を考え⑤その仮説が正しいかを検証する、ことです。

多くの受験生が①ばかりに終始しています。ストップウォッチを押して問題を解き始め、時間が来たら〇×を付けて得点を出す。そしてその得点に一喜一憂して問題集をパタンと閉じます。

しかしこれでは、何の成長にもつながりません。ただその瞬間の自分の実力を試し確認しているだけです。仮に、次の過去問演習でより高い得点が出たとしてもそれは前回から実力が上がったわけでなく、たまたま知っている箇所や解くことのできる問題が多く出ただけです。

ただ問題を解く作業だけをして本番に臨んだとしても、その期間まったく能力が上がることなく試験に突っ込むだけです。これって非常に怖いことじゃないですか?ではどうすればいいのか…

「①問題を解き②傾向をつかみ③自身の弱みを理解し④その対策を考え⑤その仮説が正しいかを検証する」の②~⑤をきちんと実行しましょう。



目的を果たすためには

問題演習をする中で本当に知るべきことは、傾向自身の弱点です。

傾向とは

傾向とは、その教科のここ数年の問題構成や出題範囲を確認し、よく出るものや、試験本番で出そうな問題を特定することです。具体的には、頻発しているテーマや、最近では出題が見られないテーマの洗い出し(=今年こそ出題されるかもしれないテーマの予想)などを特定することです。問題作成者も機械ではなく人間です。あらゆるパターンを完全にランダムに出すことはできません。その人の好みや傾向が少なからず垣間見えるはずです。数年間~数十年分の問題を解くことで共通テスト(旧センター試験)ならではの頻出テーマや、周期的に出されるテーマの予想ができます。ただ目の前の問題を思考停止で解くという作業に終始することなく、自分が今解いている問題の傾向をつかみましょう。敵を知ることは最重要です。

自信の弱点

次に自分の実力と共通試験との照らし合わせの作業です。大きく2つあります。

  1. 傾向でつかんだテーマの中で苦手な分野の洗い出し。
  2. 問題構成の中で苦手な大問の洗い出し。

過去問演習をする中で自分の現時点の実力では苦手だと感じるポイントを洗い出します。そしてそのポイントは問題の中身(テーマ)と問題の外側(出題形式)という2つの観点で行ってください。

傾向でつかんだテーマの中で苦手な分野の洗い出し。

1の例でいえば、数学の二次関数で失点する、英語のアクセント問題で失点する、漢文の矩形で失点する、日本史の中世で失点する…といったように、各教科において具体的なテーマの中でいつも自分が失点するポイントや毎回「あれ?どうだったけな?」となるテーマ、もし出題された場合に大コケしそうなテーマを洗い出しましょう。

問題構成の中で苦手な大問の洗い出し。

2の例でいえば、数学の穴埋め問題で時間を食ってしまう、英語のグラフ読み取り問題で焦ってしまう、現代文の全体要約の問題でいつも間違えてしまう、日本史の時代順に並び変える問題で苦戦してしまう…といったように、単純に知識の不足が原因で解けないというよりかは、その問題の出題形式自体に苦手意識があるようなポイントを洗い出しましょう。

以上のように自分の現時点の実力では失点につながる、つまり不合格を招きかねないポイントを洗い出しましょう

分析結果を踏まえて対策を考える

共通試験対策、ひいては過去問試験対策の最も重要なプロセスはまさにこれです。傾向と自己分析から得た情報を基にその対策を練り上げます

苦手だと明らかになったテーマに関してはその対策を行いましょう。
ただ答え合わせをして「さてさて何点とれたかな~」と確認する対策には、このステップ(=苦手なテーマへの対策)が抜け落ちており、結局、試験前も試験当日も自分の実力は変わっていないので、間違えてしまうテーマも同じです。せっかく1か月ほど前から確保した試験対策期間が時間の無駄になってしまいます。苦手なテーマが見つかれば試験までの残りの日数で対策を取りましょう。次から次に新しい問題を解くよりも大事な時間です。

そして出題形式で苦手な箇所が明らかになれば対策は2通り考えられます。

テクニックを磨く

1つ目の対策は、その出題形式に特化した解答テクニックを構築しそれを磨くという対策です。試験までの残り日数の中で、できるだけ苦手意識を払しょくできるよう、自分なりに解き方の工夫を見つけましょう。またはその出題形式特有のヒントの在り処を見つけましょう。問題分析とはこのことです。

戦略を立てる

2つ目の対策は、苦手をカバーする戦略的な時間配分を組み立てるという対策です。具体的には、他の大問で自分が得意だと感じる箇所にはできるだけ時間をかけずに、苦手と感じる出題形式の大問に時間を確保する戦略を立てるということです。これは試験本番で考えることはできません。たまたま思いついた時間配分が全くダメな確率が50%あるからです。過去問演習を通じて、ベストだと思われる時間配分の仮説を立て、それが本当に自分の実力を最大限に発揮させるのかを問題演習の中で繰り返し試しましょう。

仮説を立てそれを検証する、という回数が多ければ多いほど、立てた戦略の精度が上がりそれは実力と比例します。
大切なことは解いた過去問の数ではなく、分析⇒仮説⇒検証のプロセスを何度回せたかです。




終わりに

今回は共通試験が近づきその対策に時間を費やす受験生が増えていく中で、間違った時間の使い方をしないために、共通試験対策で重要なことを解説しました。既に計画を立てた方も、これから計画を立てる方も是非上記で説明した内容を参考にして頂き、共通試験で目標点を取れるための対策を実行してください!

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