勉強法 高3生・浪人生向け

「京大冠模試」で冊子掲載した京大生が伝授する、上位1%の実力身に着ける英語の勉強法

この記事を書いた人
木村

受験生・保護者の皆様。
いつもB.F.S.の受験記事をご覧いただき誠に有り難うございます。B.F.S.で家庭教師や学習コンサルタントとして受験生のサポートをしております木村と申します。

この度の記事では、英語が大の苦手であった私が、京大合格において最強の武器にまで極めた方法についてご紹介いたします。英語に苦手意識を感じたり、得意にしたいとお考えの皆様は是非ご参考ください!

こんな方にお勧めの記事
  • 英語が苦手
  • 点数が上がらない
  • 得意教科にしたい
目次(クリックで該当箇所へ移動)

自己紹介

そもそも私は英語が大の苦手でありました。中学1年生のころから高校3年生まで、全教科で常に英語が最も低い点数でした。その頃は、「自分は英語の成績を上げるなんて無理なんだ」と諦めておりました。この記事を読まれいる多くの方も同じ気持ちを抱いているのではないでしょうか。しかしご安心ください。正しい方法で正しい量の勉強を実践することで、嘘のように点数が伸びます。

さて1つのエビデンスを提示します。後述する勉強法を実践した結果、悩みの種であった英語の点数が下のようになりました。河合塾の全統記述模試の結果です。

独自の勉強法を実践した結果


そして試験本番では下のような成績を取るに至りました。

英語の成績
  • センター試験 約97%(ほぼ満点)
  • 二次試験(京大)約80%

恐らく当時の成績は全受験生の中でもトップクラスに位置していると思います。だいたい上位1パーセントの成績です。では、皆様にも同じ成績になっていただけるよう、私の実践した勉強法をお伝えしていきます。

入試の仕組みを知る

具体的な勉強法をお伝えする前に、まずは倒すべき敵である「大学入試英語」について考えてみましょう。

受験英語の構造を理解する

英語の試験と一口に言っても、問題の種類が変われば、その対策も変わってきます。従って、まずは受験英語で出題される問題の種類=対策すべき側面について改めて整理してみましょう。

英語の5つの対策
  1. 語彙
  2. 文法
  3. 構文
  4. 英作文
  5. 長文

まず私が考える英語の対策は上の5つです。要はこの5つの側面で英語は問題が作成されているので、これらに対して適切に対策を取ることで、得点を取れる英語力が身につきます。このうち、1つでも対策を怠れば=得点を取るためのスキルが身につかなければ、上位1パーセントの成績にはなりません。
※リスニングは6つ目に該当しますが、当記事ではリーディングに焦点を当てて解説する為、割愛いたします。
※中には4つ目の英作文が入試で必要のない方もいらっしゃいますが、ここでは京大英語を打破するという観点で説明する為、英作文も含めてお話いたします。

対策の比重

最強の英語力を身に着けるためには、5つの側面への対策が重要だと分かりました。ではこの5つに対して同じ時間を費やして対策を取ればいいのでしょうか。答えはNOです。では何にどれだけの時間をかける必要があるのかを知りましょう。

比重を決める重要な配点

まず、一般的な英語の試験の出題内容を考えてみましょう。例えば、共通テスト英語の中身を見ると、先に挙げた5つのうち、どれに該当する問題が多いでしょうか。それは長文です。これは京大入試でも同じであり、恐らくほぼすべての大学の問題で長文に関する配点が大部分を占めているはずです。言い方を変えると、そもそも長文を読めなければ答えを導き出せないような問題がほとんどを占めているはずです。すなわち、5つの対策のうち、最も時間をかける必要があるのは長文になります。

長文の次を決める

長文の次に対策の比重を大きくすべきものを考えてみましょう。ここからはご自身の受験する大学に合わせる必要があります。以下の対応関係を参考に長文以降の対策の比重を決定してください。基本的には、長文読解以外で出題があるとすれば以下の3種類になります。ただ和訳問題に関しては、長文問題とセットであることが多いです。一方で、英作文や文法問題は長文から切り離されて大問が作られていることが多いです。

配点が大きな出題形式 対策
和訳問題 構文
英作文問題 英作文
文法問題 文法

京大の場合

私が受験した当時は、京大英語の大問は大きく3つに分かれていました。その内訳は第1問、第2問が長文読解かつ全て和訳問題で、そして第3問が英作文の問題でした。配点で考えると、長文問題(=和訳問題(構文)):100点、英作文問題:50点です。つまり単純に考えると、対策の順番は「長文≧構文>英作文>語彙>文法」の順となります。

語彙と文法の順番

京大英語の場合は、和訳問題に出てくる単語のレベルが高いため、一般的な単語帳+αで対策を取る必要がありました。一方で、文法に関する出題は京大英語にはなく、加えて既にセンター試験レベルの英文法の知識は十分にあったため、語彙>文法という比重となりました。この辺りは、ご自身の受験する大学の配点や、ご自身の習得状況を鑑みて決定するのが良いです。

コスパを考える

結局、かけた時間に対して得られるリターンが大きいことが重要です。そもそも文法問題の出題がないのにもかかわらず、好きだからという理由で文法の対策ばかりしていても、合格への加点に繋がりません。だからこそ配点に合わせて対策時間の比重も変える必要があるのです。

1日に英語学習の内訳

上記をまとめると打倒京大を掲げていた私の英語学習の1日のスケジュールは以下のようになりました。そもそも英語の学習時間だけでも恐らく多くの受験生に負けていないと思います。高偏差値、高得点の裏側には常に圧倒的な勉強量が存在しています。

対策名 学習時間(H)
長文対策 3
構文 0.75
英作文 0.75
語彙 0.5
5.0

長文対策

では、恐らくほぼすべての人が最大比重で対策をとる必要のある長文対策について紹介していきます。
お話する前に…長文対策から逃げる人は受験英語で高得点を取れる可能性がほぼ0になります。そして文理問わず、英語は総得点の大部分を占めているため、長文で点数が低いことは、入試における不合格を意味します。このことを肝に銘じてください。

とにかく英文に触れる

長文対策で私が最も重要だと感じていたことは、新しい英文に触れることです。なぜなら、入試において見知った英文が登場する可能性は極めて低いからです。つまり、初めて見る英語への抵抗感をなくし、きちんと英文の内容を理解できる能力を養うことが長文対策の目的です。よって長文対策に使用する問題集は、同じものを何周もするのではなく、新しいものを使用してください。その準備に少しお金がかかってきますが、工夫次第で色々と英文はご用意できると思います。題材は入試対策の問題集でなく、長期間読める洋書などでもよいです。

設問のない英文でも対策できる訳

実際、入試英語の長文問題では「問題文も設問も日本語で書かれていたら間違える訳がない」問題ばかりです。設問の難しさ自体は小中学生の国語のレベルです。つまり、実は英語においては(大学受験国語と違い)設問を解く練習自体は必要がないのです。そもそも問題文を読めるようになれば全てが解決します。この理論から、私はもはや英文を読むだけにとどめて、問題集に付随する設問を解くことは辞めました(勿論、京大の過去問演習ではきちんと設問まで解きましたが)。どうせ問題の英文を理解できれば何てことのない設問だからです。そしてこの方法なら設問を解く時間が省略でき、同じ時間でも倍の量の英文に触れることが出来ました。こうなれば好循環が発動します。膨大な量の英文に触れることで読むスピードが向上します。その結果、設問に掛けられる時間が激増します。つまり丁寧に回答ができる訳です。もはや共通テストの英語で9割を切ることはあり得ないレベルに到達します。

実際に私が読んだ量

別の記事(宅浪で京大に合格する方法「宅浪受験は最強の選択」)でも記載していますが、宅浪で受験に臨んだ私はおよそ17-18時間/1日勉強をしていました。そして京大の文学部を志望していたので英語の配点が非常に高く、英語に費やす時間も5時間/1日とかなり多くの時間をかけました。

そして5時間のうち、3時間はひたすら英文を読み続けていました。私の受験の場合、毎日新しい英文を3時間休むことなく読み続けることが出来たので、正直言うと入試本番は楽勝でした。というか、この英文の読量で入試がうまくいかないわけがないのです。ではその理由を解説してみます。

本番を逆算した対策(勝利の方程式)

当時のセンター試験英語は80分が試験時間です。そして内容の7割程度が長文読解に関わる問題でした。だいたい60分間は長文を読んでいることになります。そして京大英語では試験時間が120分で、長文読解に関わる問題が2/3だったので、だいたい90分は長文を読んでいることになります。つまり、私の入試ではどうあがいても90分間はひたすら英語長文を読み続けなければならない仕組みとなっています。しかしながら裏を返せば、90分以上英語を読み続けられる耐性があれば、入試本番はすごく楽(普段の勉強より楽)になるのです。

さて私の1回あたりの英語長文の対策時間はというと…先述したとおり180分です。つまり入試本番の2倍は英語を読み続ける時間を設けて対策をしていたのです。いうまでもなく、センター試験英語も京大英語も非常に楽な戦いでした。実は、試験本番ではどちらも試験時間の半分程度で問題は解き終え、残りの半分の時間は見直しに使っていました。

改めて英語の成績を振り返る
  • センター試験 約97%(ほぼ満点)
  • 二次試験(京大)約80%

対策の極意

対策というものは、入試本番以下では意味がないのです。常に入試本番以上のこと、もしくは最も難しい場合を想定して対策を立ててください。

おすすめの長文教材

とにかく多読対策を取った私ですが、その際にお世話になった読解テキストをご紹介します。

英検の長文読解に特化したシリーズです。私の場合は準1級や1級のテキストを用いて京大英語レベルの対策に使用していました。なかなか京大英語との相性が良いです。また2,3級のテキストは共通テスト英語の対策にも適しています。

ラダーシリーズは、入試英語に限らず英語の長文学習を進めたい方に愛用されています。私の場合も、もはや設問を解くことをやめた際にこちらのシリーズで興味のある分野を読んでいました。英語で長文を読む抵抗が無くなれば、入試対策兼息抜きの時間にもなります。レベルわけもきちんとされており、ご自身の現状や目標に合わせて書籍を選ぶこともできます。

やっておきたいシリーズも有名かと思います。こちらは語彙数でレベルが分かれており、ご自身のレベルに合わせた選択が可能となっています。

構文対策

続いては構文対策をご説明いたします。まず構文対策をする目的について考えてみましょう。

何のための対策?

構文対策はズバリ「英文和訳」のための対策です。もちろんここで学んだことは長文を読むうえでも役立ちますが、入試で直接的に構文の理解が問われるのは英文和訳の場がほとんどです。京大入試の場合は、設問の(ほぼ)全てが英文和訳となっているので、この対策なしでは突破することはできません。以上より、もしご自身の入試で英文和訳の問題がなければそれほど力を入れるべき対策ではありません。以下では、特に注力して対策を取られる方向けに、私が実践した対策をご紹介していきます。

1年間のスケジュール

勉強法の流れはいたってシンプルです。

  1. 基本的な構文を理解、暗記する。
  2. 応用的な構文を理解、暗記する。
  3. 実際に英文和訳演習で鍛錬を積む。

およそ流れは上の3つの手順となります。そして1年間のスケジュールは下表になるかと思います。ただこれはあくまでも京大入試における構文の対策例となります。従って、そこまで高いレベルの構文力を求められない方は、2の対策はすっ飛ばし、1⇒3の対策順でOKです。

一般的なスケジュール
期間 4月~6月 7月~10月 11月~
対策 1の対策 2の対策 3の対策

1(基本的な構文を理解、暗記する)の対策

1の対策としては、下の2冊を使用しました。基本的な構文は全て『英文解釈の技術100』で網羅されております。このテキストの内容をすべて理解し、付属する和訳問題で間違えないようになれば基本的な構文の理解はクリアと判断してOKです。

次は、下記テキストを用いて「入試における添削者の視点」を養いましょう。添削する人がどういう視点を持っているのかを理解すれば、時としてピンチを救ってくれる時があります。またそれを知っていることで、減点されにくい(加点されやすい)答案を作成できます。決して自分よがりな主観的な考えを醸成しないようにして下さい。

2(応用的な構文を理解、暗記する)の対策

基礎的な構文の理解が完了すれば、応用的な学習に移行します。多くの大学における構文の理解は手順1まででよいかと思います。一方で、和訳問題の難易度が高いと思われる大学を受験される方は、この手順2がライバルと差を付けていく学習に該当します。

そこで私が使用した教材は最難関教材と呼び声の高い『英文読解の透視図』になります。この教材の中身を100%理解できれば、京大受験生の中でも、構文の知識という意味で、ライバルに劣ることはまずないかと思います。実際、入試本番では出題された和訳問題の構文で分からない箇所は一つもありませんでした。

3(実際に英文和訳演習で鍛錬を積む)の対策

基礎・応用双方における構文のInputが完了すれば、いよいよ知識を駆使する練習です。どれだけ素晴らしい武器(知識)を持っていたとしても、その使い方(Output)が分からなければ宝の持ち腐れです。この3つ目のステップで実際にがりがりと手を動かし、演習を進めていきましょう。

そして演習の題材として最適であるのは言うまでもなく京大の過去問(=ご自身の受験される大学の過去問)になります。尚、京大の英語では(近年少し変化があるものの)英文和訳の問題が大部分を占めております。それが10、20年とスタイルが変わらぬまま続いているので、英文和訳の問題のバラエティーは富んでいます。京大の受験を考えられていない人にとっても学習教材として非常におすすめです。

以上に挙げた教材を用いて丁寧に学習を進めることができれば、間違いなく(少なくとも京大レベルの)構文に関しての戦闘力が身につきます。

受験指導のB.F.S.英文和訳添削

英作文対策

構文対策と並び、多くの受験生にとって必要となってくる英作文の対策について解説していきます。英作文の対策は3つの側面で実施する必要があります。恐らく、このうちどれか一つが欠けてしまうと十分な英作文の力が身につかないです。

  1. 英作文特有のルールの習得
  2. 使いこなせる英文の暗記
  3. 添削者の視点を養う

上記1~3の対策についてのスケジュールを表にまとめてみました。(◎:特に注力、〇:対策実施)

4月~6月 7月~9月 10月~12月 1月~2月末
英作文特有のルールの習得
使いこなせる英文の暗記
添削者の視点を養う

1.英作文特有のルールの習得

英作文で高得点を取る大前提として、英作文のルールを知ることが大事です。ルールとは、数学でいうところの公式みたいなものです。それを知っていなければ得点になりません。日本語であれば我々は知らず知らずのうちに文章を書く際の細かなルールを学んでいます。しかしながら、これまで英語で文章をつづったことのない受験生は、そのルールを知る由もありません。とはいっても、受験においては知っておく必要があるのです。それがこの対策に該当します。

学習時期としては、年初にグッと注力して行い、1年の前半で仕上げられるのが理想です。なぜなら、英作文ではこれ以外の側面に対する学習も必要になるからです。

使用テキスト

この教材では、英作文で知るべき記述ルールが記載されています。本書は分厚いものの内容は分かりやすく体系的にまとめられており、基本的にはこの1冊を100%ものにできればルールの理解という観点では問題なしです。

また上記1冊で十分と記載しましたが、英作文のルールをこれから初歩的に勉強したいという方には、まずはこちらで学習を進めることもおすすめです。実況中継シリーズということから、執筆者がまるで講義を展開しているような形式で英作文のルールについて解説してくれています。

2.使いこなせる英文の暗記

英語が母国語でない我々にとって、文法的・ルール的に一切まちがいのない英語の例文を保持していることは非常に強みになります。その場で即興で組み立てた英文は、我々の感覚と違い、実は不自然なことがしばしばあります。それゆえに、英作文は難しいのです。従って、入試本番で自信をもって使用できる英文を蓄える学習が必要になってきます。

学習時期は、通年で続けるのが理想です。これは英単語の学習と同じです。暗記学習は時間をかければかけるほど頭の中に残ります。できる限り、1年間を通して対策に励み、例文の暗記に努めてください。

使用テキスト

私の場合、このテキストに記載されている例文を500ほど丸暗記した上で入試に臨みました。勿論、暗記した500の例文全てを実際の試験で活用できたわけではありませんが、できる限りの対策をするのが必勝法です。頭の中に自信を持って本番でも使用できる例文を1つでも多く暗記して損は1ミリもないです。

3.添削者の視点を養う

さて、1.英作文特有のルールの習得および2.使いこなせる英文の暗記では、英作文に関わるInputの学習を進めてきました。いよいよ夏・秋ごろからOutputの練習に入ります。この記事でも何度も申し上げていますが、手にした武器もその使い方が分からぬままでは宝の持ち腐れです。なのでこの学習の中で、点数に繋がる答案の作成方法について、実際に添削者の目を意識しながら(添削を受けながら)学んでいきましょう。

使用するテキスト

最も添削者の目を養う方法は、実際に添削を受けることです。自分の中では「この表現は間違いない」と思っていても、入試英作文の場では減点に繋がることが非常に多く存在します。そのような勘違いを正すためにも添削は非常に有効です。そして添削を受けていくうちに、添削者の癖(減点しそうなポイント、好印象を与えられるポイント)などが明らかになってきます。このような感覚を養うことも英作文では非常に重要になります。

とはいってもご自身の置かれた状況や、考えによっては第3者から添削指導を受けられない場合も存在します。そのような方には以下のテキストがおすすめです。

減点されないシリーズのテキストとなります。このテキストでは、記述問題の添削に特化したエッセンスがまとめられております。添削者はどのような観点で添削を行い、どのような部分を減点そして加点とするのかについて記載されております。

以上が英作文の対策となります。英作文の対策は読解などとは異なり、いくつかの観点で対策を考える必要がります。それゆえに、なんとなく対策しただけでは合格点には届かないはずです。是非、上記の3つの観点による対策で英作文を乗り切ってください。

文法対策

文法対策で重要なことは、基本的な内容として学習する文法のルールをきちんと理解できているかです。いうまでもなく、入試で出会う文法問題の一文は恐らく全て初見のものです。しかしながらそれらの問題を解くロジックは常に不変です。故に、このロジックを理解する(暗記する)ことが文法対策のゴールです。ロジックさえ理解し暗記してしまえば、常に同じ方程式の下、正解を導き出せるはずです。以上の事から、

文法の対策は大きく2段階に分けられます。
  1. 文法を理解し暗記する
  2. Inputした文法知識を使用する練習

文法を理解し暗記する

まずは大学入試で扱われる文法をすべからく理解しそして暗記する必要があります。文法問題でミスをしないために最も重要なことは全ての文法事項を丁寧に体系的に文法を理解することです。

誤った学習法

しかしながら、この学習をおろそかにしている受験生を多く見ます。多くの受験生がこの学習を無視して問題演習から取り掛かっています。そしてそこで間違いをした部分だけ見直して、また問題演習に戻っていきます。入試までにすべての文法事項に問題演習の中で触れられるのであれば問題ないですが、それは現実的に困難だと言えます。なぜなら、文法対策に学習の大部分を割く受験生は(正しく各教科の重要性を考慮して計画立てているならば)いないからです。

正しい学習法

そこで問題演習にとりかかる前に、まずは文法問題を取りこぼしなく学習することが重要です。この学習に2,3か月費やしてください。これをするとしないでは、本番で発揮される地力に差が出ます。

使用するテキスト

文法を体系的に学習するおすすめの1冊がこれになります。本書は分厚くすこし取っつきにくい感想を受けられがちですが、恐らく入試で出会う問題であれば、この1冊を理解することでほぼ間違いなく不正解になることはありません。内容も見やすく読みやすく、私個人的には非常に楽しく学習を進めらえました。

Inputした文法知識を使用する練習

上記の対策で文法事項を1度全て学習したところで、それらの知識を「問題を解く」という観点で使いこなす練習に入っていきます。学習した内容は、入試問題になると果たしてどういう問われ方をするのかについて理解し、それに対応できるようになることがこのステップの目的です。

使用するテキスト

使用するテキストは、ご自身の受験される大学の過去問を利用してください。文法問題は各大学によって出題のされ方が様々です。従って、より合否に結び付く実戦的な文法力を身に付けたいのであれば、受験校の過去問で鍛錬するのがベストです。

往復作業

そして、実際に問題演習をすることで理解不足が露呈します。その際に、下記のテキストの該当箇所に再び戻って改めて理解を深めて下さい。既に1度は下記のテキストで全網羅していることで、学習の抜けは発生しません。この点が、誤った学習法で記載した勉強法との違いになります。この繰り返しにより、知識の問われ方と、正解を導くロジックを着実にものにしていくことが出来ます。

最後に

非常に長い内容となりましたが、上記の勉強法を実践することで(少なくとも私は)英語の偏差値が80近くになり、センター試験英語(現 共通テスト英語)で97%の得点率、京大英語で80%の得点率を出すことが出来ました。そもそも英語が大の苦手であった私にもできました。英語の勉強法や成績の伸びに悩んでいらっしゃる方は、是非実践してみてはどうでしょうか?

筆者への学習相談

筆者はB.F.S.にて実際に授業を行い、また学習コンサルタントとして受験生のサポートを実施しております。もし当記事を見られた方の中で、英語の勉強について相談されたい方がいらっしゃいましたら是非ともお問い合わせいただければ幸いです。

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