受験全般

入試直前期の模試は偏差値よりもコレを見ろ!

この記事を書いた人
おっぐ

こんにちは、京大A判のおっぐです。

秋も中盤が過ぎてすっかり寒くなっちゃいました。
私は梅雨ごろから今までずっとTシャツ1枚で過ごしてきたのですが、そろそろ限界を迎えそうです。

さて、高3の方は秋の模試シーズンが近づいてきました。
前回私が書いた記事では、大学別模試に向けた問題演習の一環としての過去問演習のコツを書きました。今回は、少し先の話ですが、模試の成績を見る上で注意すべきポイントを書きたいと思います。

目次(クリックで該当箇所へ移動)

偏差値を見る時代は終わりを迎えた…

大学受験といえば「偏差値」!ってことで成績表が届いたら真っ先に偏差値を見て、その数値に一喜一憂する人のなんと多いことか(私もでしたが笑)。高1や高2ならともかく、高3の秋模試(特にマーク模試や大学別模試)で偏差値に一喜一憂するのはもう遅いのです!

そもそもなんで偏差値を見てきたのか

偏差値信者の方に尋ねたいですが、偏差値とは何かご存知ですか?偏差値を参考にしておきながら偏差値の求め方すら知らない方は意外と多いです。まずは、下の記事から偏差値のイロハをおさえてください。

偏差値とは、全体の中における自分の立ち位置を端的に表す指標です。点数の分布に関わらず範囲が一定(平均は必ず50、おおよそ30〜80の範囲に収まる)なので、異なるテスト同士で値を比較できるところが特徴です。

大学入試の世界には、ある大学に合格した人が模試で獲得していた偏差値は、年度に関わらずだいたい同じくらいという不思議な法則があります。ですので大手予備校などは毎年「偏差値表」なるものを作って、「この大学に合格したかったら、模試でこれくらい取っておけ」とアドバイスするのです。逆に言えば「この偏差値ならこの大学あたりを目指せ」というメッセージでもあります。

受験の世界で成り立つ不思議な関係性と、それを大学名(&学部名)と結びつけて詳細にまとめたデータの存在から、偏差値は、大学選びの材料や、入試合格に向けた目先の目標を示す指標として高校などの現場でも活用されるようになりました。

偏差値はここが弱い

模試の偏差値は、大学選びや目先の目標に用いられている一方、偏差値には上手く活用できない場面もあります。

1.母集団がいつもと違うとき
合格した大学と偏差値の関係性が成り立つのは、偏差値を算出した模試の受験者数がものすごく多く、かつ受験者層の変動が毎年小さいからです。実際、予備校などが発行する「偏差値表」は、全国の幅広い受験生が受ける全国模試に基づいています。
全国模試とそれ以外では母集団の学力層に大きな違いがあるので、全国模試以外の偏差値を偏差値表に照らしても無意味です。模試同士の偏差値の比較についても、異なる趣旨の模試同士で偏差値の比較はできません。
2.得点の分布がカオスなとき
偏差値が全体に対する具体的な立ち位置を表すのは、得点の分布が綺麗な山型になっているときです。模試では、得点分布が2こぶになったり(勉強した人としてない人の差が明確に分かれた例)と、カオスな分布になることが多々あります。このような場合は、偏差値を意味をなさないことがあります。
3.本番が目前に迫ったとき
そもそも、すでに志望校が決定した段階で、自分のライバルは「全国の受験生」から「同じ志望の受験生」に数が絞られるので、大規模な集団の中のざっくりとした立ち位置を見たところで仕方ありません。さらに、目先の目標についても、もはや目先は入試本番なので、模試の偏差値よりも、本番の得点を追求することが重要になります。よって、入試が近づいたタイミングではそもそも偏差値の出る幕がありません。

高3の秋模試ならここを見ろ!

高3の秋模試は入試の3ヶ月ほど前に実施されます。この時期になると母集団全体に対するざっくりとした位置づけなんてどうでもいいです(よって、わざわざ全国模試を受ける意味は薄いと思います…)。

大学受験の目標は、とにかく大学入試で合格定員以下の順位を獲得すること。そのことを念頭において、この時期に主に受ける「大学別模試」と「マーク模試」について偏差値よりも大切なものを見ていきましょう。

大学別模試

大学別模試(○○大オープン模試/○○大実戦模試)は本番を想定した模試で、志望校はおろか学部学科の志望もある程度固まった人が集まります。この模試で注目すべきは、志望する学部学科の順位。これが、合格定員の枠に収まっていないということは、もしこの模試が本番だったら不合格だったということを表します。偏差値よりもかなりリアルですね。

実際は、模試を受けていないライバルも少なくないので、そうした隠れライバルを慎重に見積もって「定員×0.8位」以内あたりを取れればその調子って感じです。

特に、河合塾の大学別オープン模試では、成績優秀者が学科毎にまあまあの人数掲載されます(私も京大模試で載りました)。ここには各順位の得点などが掲載されているので、そうした点数を参考にしながら自分と「目指すべき猛者」との具体的な距離を確かめましょう。もちろん、A判ラインと呼ばれる得点も重要です!

マーク模試

マーク模試は、受験者数が多く、学力層も広いので、偏差値がある程度有効です。しかし、特に難関大受験生ならば、さらに重要なチェックポイントがあります。それは、獲得した得点(得点率)です。

実は、センター試験の合計点と「合格ライン」の関係性は毎年大きく変わりません。ざっくり、東大なら9割、京大なら8割強、その他旧帝大でも大学・学部毎に8〜8.5割のラインが潜んでいます(このラインもまた予備校が毎年公開しています)。

センター試験はほぼ毎年この点数を目指すことになります、高3の段階で「理論上全部解けることになっている」センター試験では、はじめからこれらのラインを念頭に置いてセンター対策するのが定石。マーク模試を振り返る際も、目標点数まであとどれくらい足りないのか、そして、目標を達成するにはどの問題を解けなければならなかったのかを精査することが重要です。

高1・高2も偏差値の信奉には注意しよう!

高1・高2の皆さんも、高校の方針でとりあえず受けている人も多いでしょう。しかし、ここで出てくる偏差値についてもいくらか留意する必要があります。

まず、高1・高2の段階では、本腰を入れて勉強している人が少ないです。ということは、逆に高1・高2でガンガン勉強している人は極端に高い偏差値を出しやすいということです。全体に対する立ち位置としては決して間違っていません。しかし、周囲が本格的に勉強を始める高3のはじめになるとこの立ち位置が揺らぐ恐れがある点に注意しなければなりません。まあ、たまたま出た高偏差値に胡座をかいてないで慎重に勉強しろってこった。

これは私の経験ですが、公立中学校とかでまったり過ごしてきた人は、高1〜高2前半の模試で低い偏差値が出がちです。なぜなら、中高一貫校勢のリードが著しいからです。中高一貫校の生徒の多くは中学校の時点で高校の勉強に取り組んでいます。4月に入って初めて高校の勉強を始めた人が勝てるわけないだろ!中学校をまったり過ごしてきた人は、偏差値の低さに悩むことなく、高校で勉強を頑張って差を少しずつ埋めましょう。

おわりに

今回は、高3秋の模試を見直すにあたって偏差値よりも重要な指標を紹介しました。

もちろん、得点率や順位だけをみて一喜一憂するのはNG!解けなかった問題をきちんと復習して、学力を着実にあげる努力を続けましょう!

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