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京大生が教える偏差値80の「計画立案力」

この記事を書いた人
木村

受験生・保護者の皆様
いつも記事をご覧いただき有難うございます。
本日も学習コンサルタント・家庭教師をしております木村が記事を執筆いたします。

木村の過去記事

一喜一憂するだけの過去問演習に待つのは不合格のみ。

答え合わせゲームと化す過去問演習に時間を割くくらいなら、DSで脳トレをしている方がマシ。

さて今回の記事は前回記事に引き続き『コロナ禍に負けない独学』シリーズの計画力についてお話しします。計画を立てると言うことは、目標を達成していくプロセスそのものを形成するものであり、計画無くして入試合格はありえないです。そしてコロナによって独学的環境が強いられる今こそ、勉強の質を安定させるために「計画力」が必要となってきます。

そもそも計画とは

受験における計画とは、

①志望校の各教科の配点×②自分自身の成績の現状×③勉強に割ける時間×④勉強に費やせる経済力」によって導き出される、「1日〜1ヶ月の幅の勉強計画」のことです。

間違った計画

計画を立てること自体重要ではありません。目標を達成することに対して合理的でない計画であれば、その計画通りにこなしたところで目標は達成しえないからです。
間違った計画の特徴を挙げます。これらに該当する人は改めてご自身の計画を見直しましょう!

  • 勉強するのが苦でない教科ばかりに時間を充てている。
  • 明らかに合格するために必要となる勉強時間数を確保できていない。
  • 志望校の配点を意識した計画になっていない。
  • 志望校合格に必要となる全てのスキル養成を含む計画となっていない。
  • Aの問題集を終えた後、明らかに難易度が上がるBの問題集に手を出す計画となっている。

正しい計画

では正しく計画を立てる方法をご紹介いたします。

志望校の各教科の配点

まずは、志望校の合格配点(目標点)を確認します。

例)BFS大学
教科 配点(目標点)
英語 200点(160点)
国語 200点(160点)
数学 100点(80点)
日本史 150点(120点)
生物 50点(40点)

さてこの場合、勉強の優先順位は英語・国語→日本史→数学→生物となります。
そしてそれを比率に表すと、英語:国語:日本史:数学:生物=4:4:2:3:1となります。
これを1日の勉強時間に適用し…たいところですが、まだ早まってはいけません。この比率はまだ未完成だからです。次の「②自分自身の成績の現状」分析後に、より正確な比率を算出しましょう。

②自分自身の成績の現状

では、実際に自分自身の成績はどうなっているのでしょうか。

例)直近の模試の成績
教科 成績 目標点数との差
英語 140/200点 −20点
国語 160/200点 ±0点
数学 80/100点 ±0点
日本史 120/150点 −20点
生物 30/50点 −10点

この成績を見る限り、英語と日本史が目標点とのギャップが大きいです。一方で、国語と数学に関しては、現時点で順調だと言えるでしょう。その結果、勉強の優先順位が少し変わります。

【旧】英語・国語→日本史→数学→生物
【新】英語→日本史→国語→数学→生物

□この順番となった理由

配点が大きく、現時点で目標点とのギャップが大きい英語が最優先となります。2番目に来るのは日本史です。本来なら国語でしたが、国語は目標点とのギャップがなく、一方で英語と国語の次に配点が大きい日本史は、目標点とのギャップが大きいです。よって、現時点で急を要して立て直しが必要なのは日本史>国語です。国語と数学を比べると、共に目標点とのギャップは見られませんが、そもそも配点の大きな国語の優先順位が数学よりも高くなります。生物は目標点とのギャップがあるものの、そもそもの配点が数学の半分なので、数学→生物の順番となります。

以上のことから、それぞれの勉強時間を決めるための比率も修正しましょう。

【旧】英語:国語:日本史:数学:生物=4:4:2:3:1
【新】英語:国語:日本史:数学:生物=5:3:4:2:1

この比率をもとに1日の勉強時間を決めてみましょう。

③勉強に割ける時間

1人の人間に与えられた時間は24時間と平等です。ただそこから何時間を勉強に費やすことができるのかは、人によって異なります。人によっては学校の課題が多かったり、部活の時間があったり。はたまた維持できる集中力もバラバラです。自分のライフスタイルの中で、一体どれだけの勉強時間を1日に確保できるのか算出してみてください。

例えば、A君の場合、平日だと学校から帰宅して4時間/1日の勉強時間を確保できるとします。土日は朝から晩まで勉強に打ち込めるので、12時間/1日は確保できます。するとTOTALで44時間/1週間は勉強時間を確保できることになります。

ここで先ほど算出した比率を当てはめてみます…

英語:国語:日本史:数学:生物=5:3:4:2:1
教科 勉強時間
英語 14.5H
国語 9H
日本史 11.5H
数学 6H
生物 3H
合計 44H

※小数点第1位以下は場合に応じて調整

上記の例では1週間の合計時間を比率に応じて割っていきましたが、それは1日あたりの勉強時間が短く、4時間を比率で割っていくと分刻みの勉強時間になってしまうからです。ただ、浪人生のように毎日の勉強時間が10時間といったように長時間確保できる場合には、1日の合計時間を割っていくでも良いです。

④勉強に費やせる経済力

最後に考慮すべきは、自分の勉強道具です。各教科に割くことのできる勉強時間が決まったあとは、その時間で何をすれば目標点に到達できるか考えます。先ほどの例をとると、英語と日本史の点数を挽回するためには、どうすれば良いのかを考えます。塾や予備校に通うにしろ、問題集を買うにしろお金が必要となります。これらは目標を達成するための道具となりますが、どの道具を使えるのかは各家庭によって異なります。ここでは代表的な道具について簡単に紹介しますので、ご自身に合った最適な道具を選択するための参考にしてみてください。

目標を達成するための道具
道具名 費用(1か月)/特徴
予備校 10万/自分で計画を立てるのが苦手という受験生に向いている。また周りにはライバル達が多数いるので、周囲と競争しながら成績を上げたい人にはぴったり。
塾(集団) 5万/上記と同じ。ただ予備校よりも受験戦争の真っ只中にいる生徒ばかりではなく、定期テスト対策のために通うような生徒もいており、よりアットホームな環境。
塾(個別) 2.5万/基本的に受験や勉強のことは塾に任せたいが、周りにライバルがいる環境は望まない。またより1対1での質問をできる環境が望ましい人に向いている。ただ現実的にはほとんどの塾が、生徒2人に対して教師1人という体制。
家庭教師 1.5万/完全に教師と1対1の環境の中、二人三脚で勉強を進めたい人に最適。また塾や予備校よりも柔軟なスケジュールで授業を組める。
問題集 0.5万/予算という面では最も優秀。そして計画を立てることも全て自分で決められるため、独学を好む人にとっては最適。ただ、相談できる人が近くにいないので困った時に助言をもらえない。

上記のうち、どれを主たる道具として戦うのかは、それぞれの家庭の状況や、ご自身のライフスタイルに依存します。ただ、ご自身を取り巻く環境の中で最も最適な道具を選び受験を進めていきましょう。

例えば、家庭教師という道具を選び戦いたいのであれば、B.F.S.にも家庭教師サービスがありますのでご検討ください。

また、問題集をベースとして独学で受験される方には、独学受験を二人三脚でサポートする学習コンサルティングサービスがあります。これは筆者の木村が受験時代に経験したことを基に形となったサービスです。自分で考えてより効率的な受験をしたい方に本当におすすめです。

その他、当記事の内容、サービス、B.F.S.についてご質問等ありましたら、下記よりお問い合わせください。

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