大学

情報系学生の4年間に密着!現役の情報系学生が情報系学科のウラとオモテに迫ります!(その2)

この記事を書いた人
おっぐ

こんにちは!京大A判のおっぐです。

この連載は、情報系の学問を専攻している私が、進路決めに悩んでいる高校生に対して情報系ってどんなところなのかを解説します!

情報系の学部学科でやっていることを大雑把に知りたい方は前回の記事を参考にしてくださいね。

今回は、情報系学生の大学4年間に密着して、具体的にどんなことを勉強するのかをみなさんにお伝えします!

1年生:早くもプログラミングの鍛錬


ほとんどの大学生は、大学入学と同時に一般教養科目と呼ばれる授業をたくさん受けることになります。一般教養科目は、社会の勉強や英語&第二外語、はたまた体育の授業などその種類は様々です。

情報系の学生も例外ではなく、1年生の間に一般教養科目を勉強します。私は1学期あたり90分x15コマくらいの一般教養科目を取りました。情報系の場合は、これに加えて専門科目としてプログラミングの授業を受けることが多いです。専門科目は、一般教養科目と違って、学部学科を限定して開講される専門的なネタを扱った授業のことです。

1年生が受けるプログラミングの授業は、本当に基本的なところから教えてくれます。ですので、パソコン初心者でも頑張ればなんとかなります。プログラミングのスキルは一生ついて回るので、ここで勉強をサボると後々死ぬことになります。

2年生:実験がスタート!専門的な理論も学びます

2年生になると、専門の授業が本格化します。情報系の授業は大きく2つのタイプに分かれていて、PCを構成する回路などの「ハードウェア」に関する授業と、ハードウェア上で動く「ソフトウェア(プログラム)」に関する授業に並行して取り組みます。

2年生では、いよいよ理系学生のお供「実験」が始まります。実験とは、実際に手を動かしながら授業で学んだ知識を実践してみる授業のことです。情報系では、半田ごてを使って簡単な電子回路を作ったり、パソコン上で作った回路を専用の機材に流し込んでその挙動を確かめたりします。

実験の辛いところは、毎週の授業ごとにやるべきこと(ノルマ)が定められていて、授業の終わりまでにノルマが達成できていなければそのまま延長戦に突入することです。要領が悪いと夜遅くまで(または別の日に)実験をやる羽目になります。手際の良さはもちろん、分からないことを周囲の人たちで解明するコミュ力も重要になります。

2年生は、実験のみならず情報科学の基本となる様々な理論を学びます。例えば、PCの回路は論理回路と呼ばれることもあるのですが、論理回路の設計に必要な厳密な論理のルールもこの時期に学ぶことが多いです。他にも、情報系がよく使う数学の知識なんかも学びます。もちろん、プログラミングの授業は健在ですよ!

3年生:講義・演習ともに佳境を迎え、ラスボス討伐に臨みます!

大学の「授業」は実質3年間で終わりです。来年からの研究活動に向けて、今までの学習の総ざらいをします。

「ハードウェア」の授業の集大成としては、PCの中枢を担う電子部品「CPU」を実際に設計します。そして、「ソフトウェア」の授業では、プログラムのコードを、実際にPC上で動作する実行ファイルに変換する「コンパイラ」というソフトをプログラミングします。どちらも授業で習った知識をフルに使う高度な課題で、今までの授業を理解していないととても手が出せません。

3年生では、他にも簡単な論文や英語で書かれた専門書を読んできてその内容をみんなに発表する授業があり、来年からの研究活動に備えます。

4年生:研究室に入門!研究活動を頑張って卒業!

4年生は基本的に授業がありません(あっても軽いのが2,3個くらい)。その代わり、研究室に入門して、実際に研究することになります。

研究室でやることは主に2つです。

1つ目は、輪講。輪講とは、メンバー間で論文や教科書などの文献であらかじめ読むところを分担しておいて、自分が読んできた内容をメンバーに発表するという勉強です。多くの場合、輪講には研究室の先生が聴講者として参加します。発表が終わった後、先生から文献の内容に関する鋭い(←重要)質問が飛んでくるので、それに上手く答えられるように内容をしっかりと理解しなくてはなりません。

もう1つは、シンプルに研究です。研究は、先生からいくつかのテーマの提案を受けて、その中からいい感じのものを選ぶことが多いです。研究と今までの授業で決定的に違うところは、研究は答えの存在が保証されていないということです。そもそも研究は、今まで誰も知らなかったことを解き明かしていくことなので、当たり前ではあるのですが、先が見えないことに時々不安になることもあるでしょう。自分の能力をフルに生かしてあらゆる困難に立ち向かい、一定以上の研究成果をしっかり残したときに初めて、大学から「学位」が付され卒業の資格を得ることができるのです。

おわりに

この記事を通じて情報系大学生の4年間をイメージすることができましたか?

次回は、高校生が抱きがちな(というか私が高校時代に抱いていた)情報系の大学生に関する疑問についてお答えしていきたいと思います!

最後まで読んでいただいてありがとうございました!

このカテゴリーの他の記事