勉強法 受験全般

センター試験90日前 ~偏差値80の京大生が教える残り90日の過ごし方~

この記事を書いた人
木村

受験生、保護者の皆様!
こんにちは。学習アドバイザーの木村です。

気温がどんどんと冷え込み、いよいよ受験も佳境にさしかかってきましたね。
そして気が付けば、センター試験まで残り90日となりました。

自分の受験時代、そして指導者として毎年の受験を経験する中で感じる事は、残り100日を切ってからのセンター試験本番までは、あっという間だと言うことです。

あっという間に過ぎ去る90日間だからこそ、あらゆる点において受験への心がけや姿勢が大切になってきます。
今回の記事では、残りの90日でライバルに追いつかれない為に、はたまたライバルに追いつき差をつける為の記事となっております。是非参考にして頂き、明日からの受験勉強にお役立て下さい。

目次(クリックで該当箇所へ移動)

残り90日という時間

実際、残り90日って短いのでしょうか?数字で見ていきましょう。

勉強時間

1日あたり

睡眠時間 7時間
勉強外時間(入浴時間1h・朝昼晩の食事3h・休憩2h・移動時間1hなど)7時間
→1日あたり勉強時間=24時間ー14時間(睡眠時間+勉強外時間)=10時間

つまり、勉強に充てられる時間は1日のうち10h/1日と考えることが出来ます。
上の条件が当てはまるのであれば、残り90日の間で確保できる勉強時間は10h×90=900hとなります。
人によってこの数字の捉え方は様々だと思いますが、実際1日きちんと10時間の勉強時間を確保できている受験生はそれほど多くないように思うので、これより低く見積もった方が良いかも知れません。
ここからはこの900時間が「思っていた以上に少ない」と感じる方に向けた内容となります。この限られた勉強時間の中で最大限に学力を伸ばす為にはどうすれば良いのかを検討していきましょう。

90日で学力を最大限に引き上げる勉強計画

限られた時間の中で最大限の効果を期待するのであれば「運」に頼っていてはダメです。運に頼るというのは「何となくで勉強を進めること」です。最大限の効果を期待するのであれば、それを狙った計画作りが重要になってきます

優先順位を決める

無限に時間があるのであれば、各教科に好きなだけ、納得するまで時間を費やせば良いです。しかしながら、試験日までは90日間しかありません。従って、重点的に時間を費やす教科(科目)を決定しましょう。決定するにあたりその基準は以下のものを参考にして下さい。

優先順位を付ける基準
  1. 配点が高く、苦手なもの
  2. 配点が高く、得意なもの
  3. 配点が低い

まず、配点が高いものを優先して下さい。配点が高い教科を苦手にしていることは、減点される得点が非常に大きくなることを意味しています。苦手な配点が50点の教科Aと、苦手な配点が200点の教科B。例えばそれぞれ苦手であり、いつも半分の得点しか点数を取れない時、前者はー25点で済みますが、後者はー100点にも膨れ上がります。従って、配点が高い教科には十分な時間を確保して対策を行ってください。

逆に、配点が低い教科に関しては、【コスパ】「残り時間(90日間):パフォーマンス(学力向上)」という観点で見た場合、伸ばせる得点の幅が大きいと期待できる教科から優先して下さい。それは現状の得意・不得意に関わらず決めて下さい。その決め方は下の方法を参考にして下さい。

配点の低い教科同士の優先順位のつけ方
  • 85点/100点(傾斜配点後→50点満点)の日本史
  • 10点/50点(傾斜配点後→50点満点)の古文

両者とも、配点は同じ50点ですが、現状での得点状況は明らかに違います。日本史は得意であり、古文は苦手といった所です。恐らく多くの方が、この状況だと「古文」よりも「日本史」に多くの学習時間を充てるかと思います。それは【得意】であり【楽しい】からです。しかしながら、一般的に日本史の現状:85点(42.5点)から10点(5点)上げるのと、古文の現状:10点から10点上げるのでは、明らかに後者の方が簡単です。成績がある程度まで伸びると「頭打ち」するのと同じです。

上記のように、最大限のコスパを出す計画を立てるためには、「やってて楽しいから」といったような感情論は一切抜きにして、時間対効果と配点を考慮した上で優先順位を付けて下さい。

教科ごとの勉強時間

優先順位を付けた後は、教科ごとの勉強時間を決めていきます。勉強時間に関しては、一人一人現状が異なるので、一概には言えません。例えば、同じ志望校を受ける(試験の配点が同じ)二人がいても、その現状の成績によって微妙に時間も変わってきます。しかし勉強時間を決める上で、最初の基準にして頂きたいのが、各教科の配点比率です。以下の例を参考にして下さい。

(例)京大文学部 各教科配点比率
  • 英語 200点(セ50点+二150点)
  • 数学 150点(セ50点+100点)
  • 社会① 125点(セ25点+100点)
  • 現代文 125点(セ25点+二100点)
  • 古典 75点(セ25点+50点)
  • 理科基礎① 25点(セ25点)
  • 理科基礎② 25点(セ25点)
  • 社会② 25点(セ25点)

【総得点に占める各教科の配点比率】
英語:数学:社会①:現代文:古典:理科基礎①:理科基礎②:社会②=2.6:2:1.6:1.6:1:0.3:0.3:0.3
以上の配点比率をそのまま勉強時間を決める際の各教科同士の比率に適用して下さい。

例えば1週間に70時間の勉強をするのであれば、英語は18.6時間。数学は14時間。社会①は11.6時間。…
【計算方法】勉強時間×配点割合(=傾斜配点/合計点)→【例:英語】70h×0.26(=200/750)=18.6h

まずはシンプルに配点比率から、ベースとなる各教科の勉強時間を決め、そこから現状の成績に応じて1時間増やしたり、減らしたりという作業を行っていきましょう。

90日で学力を最大限に引き上げる考え方

さて、残り90日で最大の効果を期待できる計画を立てる事は出来ました。ここからは、立てた計画を無駄にしない為の、受験生自身に必要な「考え方」についてお話します。

強い意志

90日間で最高の学力向上を期待する為に大切なことは「計画を本人が強い意志で実行する事」です。B.F.S.の受験記事では何度もお話している事ですが、何よりも大切な事はこの「実行し続ける強い意志」です。
どんなことがあっても最後まで諦めることなく、立てた計画をただ黙々と確実に実行しましょう。例年、受験本番間際になると不安や緊張感に苛まれ、これまで走り続けてきた足を止めてしまう、また失速してしまう受験生がいます。しかし、試験を受けてみるまでは結果がどうなるのか誰にも分かりません。「ダメかもしれない」という予想で、これまでの努力を無駄にしては勿体無いです。どうか、最後まで自分を信じて走り続けて下さい。

Stay hungry, stay foolish.

“Stay hungry, stay foolish.” ーSteve Jobsー

皆さんもお使いの「iPhone」を生み出した、Appleの創業者であるスティーブ・ジョブズの言葉です。受験生であればこの日本語訳も難しく無いはずです!笑
直訳すると「貪欲であれ、愚か者であれ」と訳す事ができます。受験においても彼のこの言葉は真理を得ているように感じます。
【貪欲であれ】=【常に学び続ける姿勢を忘れるな】ということです。受験には「ここまで学べば大丈夫」という目印になるものはありません。たとえ模試や定期テスト、過去問演習の時に高い点数を取っていたとしても、新しいことを学び続ける姿勢を忘れないで下さい。
【愚か者であれ】=【自分は頭いいと驕るな】ということです。自分の実力に満足してしまっては成長は止まってしまいます。受験を始めた当時、あなたは「もっと勉強しないとダメだ」と思えていたはずです。その姿勢が大切です。常に「馬鹿」な自分と思えることができれば、どんな成績を取ろうと「必死に学ぼうとする姿勢」を保てるのです。
残りの90日間、受験生として挑戦者の気持ちを忘れない者が最後に合格を勝ち取ると思います。

自分一人じゃ解決できない

自分の力と選択を信じることは非常に大切なことですが、時として他者に力を借りることも必要です。
例えば、今回の記事で紹介した「優先順位の付け方」や「勉強時間の決め方」は人によっては難しく感じる方もいらっしゃるかと思います。また、受験本番が近づき不安や疑問が増える一方で、それらを誰にも相談できない方もおられるかと思います。
そんな方は是非B.F.S.の学習コンサルティングをご利用下さい。勿論、無料相談も随時受け付けておりますので、悩みを聞いてほしい!という方は是非お気軽にお問い合わせ下さい。

過去問演習に最適

受験も後半になるにつれ、大学別の過去問演習などをこなしまくるようになるかと思います。大学別の過去問演習と言えば、どうしても「添削指導が必要」になる機会が増えます。お近くに添削指導をしてくれる先生がいない場合は、是非B.F.S.の添削指導を利用してみて下さい!無料体験利用も可能ですので、ご興味のある方はお問い合わせ下さい。(関連記事:添削指導を受けることの大切さ

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